野良猫ロック 暴走集団'71
(C)1971 日活
「野良猫ロック」シリーズ第5作。
初秋のある朝、新宿のある公園の芝生に寝袋で眠る奇妙な集団があった。これはピラニアをリーダーに、レモン、シンコ、振り子などの牝どもと。ガッペ、マー坊を抱えたネクロなど牡どもで構成された、新宿をさすらう陽気で奇抜でフレッシュな非行集団だった。早起きして戯れているのは、いつしか深く愛し合うようになった振り子と隆明。そこへ巨大なマシーンにまたがり、真っ黒なミリタリールックに身を固めた黒い親衛隊の総統はじめ五人が疾風のように襲撃する。ブラックSSは、地方の小さな町の大ボスで隆明の父親でもある荒木義太郎に指令されて、荒木に反抗し、SSの一人を刺し殺したが、強引に拉致されてしまう。ピラニアたちが気付いた時には、すでにSSの姿はなく、いたぶられた振り子が血のついたナイフを手に死人の傍らに茫然と立ち竦んでいた。